Ride Long

🇯🇵・言葉・仕事・スポーツ

「気合!」

得体知れない言葉にぶらさがるリスク。。。例えば「気合い」:日本には仕事でもスポーツでも昔からこんな言葉があって、責任者や指導者はよく使ってきた。スポ根ドラマやアニメもあるくらいで、そのドラマチックな感情の高揚や揺さぶりにもみな胸を踊らすのである。士気を上げる、個人が自分を引き締める、など自分は全然悪い言葉には思わない、ただ一方で、なにかこの言葉の持つ「雰囲気任せ」で関係する多数の人を揺さぶってしまう部分には無責任感というか違和感が残る。

自動詞と他動詞

気合でいえば、この言葉の真意はそもそも人から教わるものではないのではないかと思っている。
自戒をこめたり、自己奮起する際の指標になる言葉で自分で探しにいく言葉なのかもしれない。

「おい!気合いなんだよ!」といきなり誰かに言われたところで、、、自分は気合いなんか入りません。もしそれで気合いを入った感じになるならば、それは(その言葉の脅威や圧力に)反応をしただけなのかもしれない、という自律性を欠いたネガティブ要因の余白がのこります。

自己鍛錬時間の違い

柔道を例えるならば、一般には何年くらい競技を続けられるスポーツなのでしょうか?幼稚園児からお年寄りまでその競技人口とデモグラフィクスの幅も大きく鍛錬の道はとても長いように見受けます。長年の鍛錬でいえば、職人さんたちの世界もそうかもしれません。

長い鍛錬の中で探し見つけ、育んでいくものと考えれば納得がいきます。そういう意味で言えば、言葉だけに見えない価値があるかもしれず、とても魅力です。

柔道団体戦「おれたちの気合いはこんなもんじゃない!」おそらくそこで仲間と顔を見合わせ、心を交わし、培ってきた共通の最大公約数を感じ、勝利の確率をあげる事につながる、そんな事も起こるかもしれません。

では短期決戦の場合は?

サーフィンは寿命長いですよね、60歳くらいの人でも大会競技に参加できるのではないでしょうか?
でも大抵のチームスポーツなんかだと選手生命が長いスポーツはあまり見受けない気がします。短期決戦ですよね。とくに学生チームスポーツで言えば毎年メンバーが変わり、一年という一瞬のような時間の単位が存在します。短納期の期間で(もしスローガンが)「気合いだ!」というだけの主観的な言葉でチームがまとまるか、目標を達成できるか、というと、そうかもしれませんし、そうじゃないかもしれませんが。。。目標達成や勝利の確率をあげるための言葉の選択か?!とは言い切れない余白が私には残ります。

企業で言えば人材流動が激しい中、人材も一つ場所に留まる傾向も少ないですし、パフォーマンスの証明するための短期決戦の場面も増えていると思います。
短期間での目標達成という意味では、状況は類似していると思います

言葉のチョイスと解釈の幅

「気合い!」他人から見て気合いの入ってない人も「いや、自分気合い入ってます!」とは信じているケースは確実にあるかと思います。個人主観ですので。その度合いが変わってもOKな言葉だからです。「一年通して気合いいれてました!」と言えど、そのレベルはまちまちです。(「頑張る」「がむしゃらに」「貪欲に」。。。なども同様に、言葉の解釈の幅は広いですよね。でも言葉の選択自体は悪いことではないんです。)

ではどうすれば良いか。。。

いろいろな組織や国で、スローガンや目標の設定の相談に乗ってきました。私がいつもいうのは、自分たちの言葉の定義を明確にしましょうという提案です。(もちろん組織の状況にあわせクリエーティブにピンポイントで解釈できる言葉を生み出すことも多くあるのですが)いずれにせよ定義説明=客観性構築プロセスはマストです。
どんないい言葉をみつけても、言葉に身を委ねない方がいいですよ、という事を言っています。

個々の翻訳と約束の重要性

例えば「気合い」。また気合い(笑)
でも「気合い」とは私にとってどういう行動か「翻訳」(や咀嚼)ができれば、毎日の行動と緊張感に直面できる、と私はいつも提案します。「私の気合いは、XXをXXのやり方でXX月までにXXをXX%達成することです」と誰もが理解しやすい形で翻訳して約束する。これを全員でできれば、その雰囲気任せの希望感は消えます。日々の達成に対しての緊張感に直面するということ、そして仲間とのコンセンサスや約束をもつことに成功します。もしかすると仲間からの指摘もあるでしょう、「それっておれらが意図したい気合いの形じゃないのでは?」ーーー誰もが理解し通じあった最大公約数をマックスに持てれば、目標達成や勝利の確率向上のにつながります。

上司の説明と評価について

「きみたち、気合いだ!」と言った際に「ではあなたのの気合いの定義はなんですか?具体的におしえてください」とわたしであれば必ず聞きます。(よくアメリカの企業で聞き必ず定義や意思の確認をしました、でないと後出しジャンケンで上司がコロコロ意図を変えてきます(笑)、そうすれば正当な評価をうけられない可能性があるからです)ニュアンスの幅が広い言葉を掘っておけば、あとあとになって、自分が評価されないケースの幅が必ず増えます。

責任者は言葉の定義を事前に明確にすればするほど、課員や選手たちはその目標達成への行動と理解を示します、「正当な」評価をうけるための方程式を理解します。自分の説明できない言葉を他人に押し付けてはいけません。まず言葉を明確に説明して責任をもつ、ここからだと思います。

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どんな言葉も無機質です空っぽのお弁当箱です。それが高い漆器であろうが、安いプラスティックであろうがです。
どんな言葉でもそこに(最高の料理という)意味を持たせるのは自分たちです。
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(↓の写真は本文に関係ございません)

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